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痛風の治療

痛風は、尿酸が体内に蓄積し結晶化して間接などにあらわれ痛みをともなう疾患です。

痛みは激痛となることが多く、風が当たっただけでも痛むなどの説から、痛風と命名されたと言われています。

身体の末梢(足先や手、耳など)に尿酸結晶が生じることが多く、そこで炎症を起こし痛みが出現することが多いです。

【原因】

痛風は、尿酸の異常な蓄積によって引き起こされる疾患で、関節に急性な痛みや腫れ、赤みが現れる症状が特徴的です。通常、尿酸は体内で生成され、腎臓を通じて尿として排泄されます。しかし、尿酸が過剰に蓄積し、飽和溶解度を超えると、関節内などに尿酸結晶が沈着し、この結晶を白血球が溶かそうとする際に炎症を引き起こし、強い痛みが生じます。

つまり、血液中の尿酸が飽和溶解度を超えやすい環境

①血液中の尿酸が過剰:高尿酸血症、脱水

②温度が低い:手足の先、耳など体の末梢(中心から離れたところ)

そして、形成されてしまった尿酸結晶が溶けやすい環境

③機械的刺激:歩行や固い靴を履くなど

④尿酸結晶を溶かす働きがあるプロテオグリカンの変性:変形性関節症など関節の変化

といった条件がそろっている、足の親指の付け根が最も起こりやすいと考えられています。

高尿酸血症自体、個人の体質や、食事・生活習慣の影響を受けやすく、特に男性や加齢といった要因がリスクとなります。アルコールは肝臓で尿酸がつくられるのを促進し、尿酸の濃度を上げてしまうため痛風の原因となっていると言われています。そのほか、精神的ストレスや水分接種の不足も原因となることがあります。

また、なかなか研究ベースでは実証されにくいのですが、高尿酸血症の方は高血圧や糖尿病と同様に、動脈硬化となる方が非常に多い印象です。尿酸の治療をおこなうことが、心筋梗塞や脳梗塞などの心血管イベントを下げるのではと長らく考えられております。

【痛風の処置や治療法】

痛風の治療は、急性な発作の緩和から再発予防まで総合的なアプローチが必要です。

急性発作の治療:

    • 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs): 痛みと炎症を抑えるための薬です。ただし、胃腸の影響がある場合は使用に制限がある場合があります。ご相談してください。
    • コルヒチン:前駆症状(関節がうずくようなムズムズする感じ)の状態で、強い発作を起こるのを防ぐには、コルヒチンも有効です。
    • 関節内注射: 内服でも症状が抑えられない場合は、関節内にステロイド入りの局所麻酔薬をすることもあります。非常にすみやかに効果を発揮することが利点です。

尿酸降下薬の使用(痛風発作が落ち着いて2週間後あたりからの治療):
尿酸が体で作られなくする(生成抑制薬) もしくは 尿として体の外にだす(排泄促進薬)を用いていきます。

      • アロプリノール(ザイロリック®)、フェブキソスタット(フェブリク®): 尿酸の生成を抑える薬です。飲み始めは注意が必要で、初期は急激な尿酸値の低下により発作が起こる可能性があります。
      • ベンズブロマロン(ユリノーム®)+クエン酸カリウム(ウラリット®)尿酸の排泄を促進する薬で、尿が酸性だと十分に尿中に尿酸を排泄できないため、尿をアルカリ性にする薬を同時に内服することが多いです。

 

 

 

ライフスタイルの見直し:

    • 食事: 尿酸の過剰な生成を防ぐため、プリン体が多く含まれる食品(肉や魚介類、内臓など)の摂取を控え、プリン体として1日の摂取量が400mgを超えないようにしましょう。また、ビールがとくに有名ですが、アルコールや甘い飲み物の過剰な摂取自体尿酸値を上げます。尿酸値を気にするなら、1日当たり日本酒1合、ビール500ml程度までにしましょう。
    • 体重管理: 適切な体重維持が重要です。過体重や肥満は尿酸値の上昇につながることがあります。
    • 水分摂取をこころがける: 脱水となると血液中の尿酸は濃くなってしまいます。1日2リットル以上の飲水が良いとされています。

再発予防のためのフォローアップ:

    • (こんなことを言うと予防に励む方々には水を差しますが・・・)外部から取り込まれるプリン体の量はせいぜい20%程度で、残りの80%は体内から作られるといわれています。そのため、高尿酸血症となりやすいかどうかは実は体質によるところが非常に大きいとされています。定期的な診察や尿酸値のモニタリングをおこない、内服治療を継続していくことが非常に重要となっています。痛風の治療は一度きりではなく、長期的なケアが必要となってきます。

【まとめ】

痛風の治療は、急性な発作の対処から尿酸値の管理、ライフスタイルの見直しまで、様々な側面からアプローチする必要があります。高尿酸血症自体は、高血圧や糖尿病などと同様、体質によるところも大きいため、痛風発作が落ち着いたからと言って油断していると、何度も痛風発作を繰り返してしまうことにもなりかねません。ぜひ当院にご相談ください。

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